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就職に有利?

衛生管理者の通信講座などのウェブサイトやパンフレットを見ていると衛生管理者の資格を持っていると就職に有利といった文言が目につきます。衛生管理者の数が少なく、また必要としている企業が多いということから就職に有利なのだそうですが実際はどうでしょう。

はっきり言ってしまえば、就職に不利になることは当然ありませんが有利になるわけでもありません。ないよりはましという程度と考えた方が無難です。少なくとも、『衛生管理者の資格を持っているからこの人を採用しよう』ということにはまずなりません。

人を採用するにはかなりの人件費を支払うことになるわけですから、その程度のことを採用理由とする企業は皆無に等しいと言っても過言ではありません。無責任に『就職に有利』などと言わないで欲しいものです。

ただ、労働安全衛生法上では一定数以上の従業員を使用している事業所では、衛生管理者を置かなければならないと規定されているため、一定のニーズがあることは否定できません。ただ、そのような場合でも、総務系の仕事に就いている社員や、あるいは工場などの管理職などに業務命令で資格を取得してもらえば済む話です。

ただ、管理人が以前勤めていた会社では、難易度やボリューム、必要学習時間が全く異なる社会保険労務士よりも衛生管理者の方が金銭的に優遇されていたのは事実です。

管理人が社会保険労務士に合格した時は一時金で2万円程度もらっただけで終わりです。一方の第一種衛生管理者の資格を取ったときは、受験料も会社で負担してくれた上に業務命令という形での受験にしてくれたため、出張扱いで試験を受けることができました。

つまり、交通費も出張手当も頂いた上に、その日の分の給料もしっかり頂いての受験です。しかも、合格の暁には、資格取得の奨励金(2万円ほど)と毎月職務手当として1,500円を加算してくれました。

というように、既に企業で働いている人が業務の必要に応じて、社命などで取得する場合は、多少は重宝がられる存在なのかもしれません。社会保険労務士などは、法令上社内に必ずいなければならないといった性質のものではありませんので、それほど優遇されないのかもしれません。

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